シートマスクの是非*乃弍
- Mito Hara
- 2020年12月8日
- 読了時間: 4分
12月に入り、早くも三分の一が終わってしまいました。
皆様お変わりございませんでしょうか。
さてさて、遅くなってしまいましたが、
前回のシートマスクの続きになります。
几帳面な性格ゆえ、前置きが長くなってしまいました。
ごめんなさい!
シートマスクの是非は、それぞれの立場や知識から、見解が違っているので、
一般の皆様は多様な情報に振り回され、混乱するかと思います。

結論から言うと、
シートマスクを毎日長時間使用するのは、肌にとって負担でしかありません。
それは、お手持ちの化粧水を浸して使うローションパックにしても同じです。
ポイントは
「毎日」
「長時間」
です。
シートマスクの効果
蓋をすること
密閉し肌を①ふやけさせること
によって、水分、美容成分を手でパシャパシャつけるよりは、
②角層の奥まで浸透させることが出来る。
はい。
下線のところ、試験に出ますよ♪
①角質層の主成分であるケラチンは、水分を含みすぎると弱まります。
すると、保湿成分「NMF」「細胞間脂質」などが流れ出やすくなってしまうのです。
さらに、バリア機能が弱くなってしまうことによって、外部からの刺激に弱く、
隙間から雑菌などが入りやすいだけでなく、雑菌たちが働きやすくなってしまうことも。

つまり、乾燥が気になるからといって毎日、長時間シートマスクを肌の上に乗せ続けることによって、
さらに乾燥しやすく、刺激に弱い肌へと導いてしまう可能性が高くなります。
小ジワ、ニキビ、肌荒れ、くすみの原因ともなりうる、ということです。
ちなみに、原の経験上、
毎日シートマスクをしている肌は、
「ざわざわ」した手触りです。
うまく表現できないのですが、強いていうなら「鳥肌」に近い感覚です。
これはあくまでも原個人の見解です。
以前のお客様で、毎日のシートマスクをしばらくお休みしてもらったところ、
数ヶ月で「ざわざわ」肌ではなくなり、つるんとした本来のお肌を取り戻せたことがありました。
(その方は、スキンケアのアドバイスをよく聞いてくださり、真面目にケアしていらっしゃったのですが、
少し良くなってもすぐに肌荒れしてしまう状態が続いたため、毎日のケアを念の為しっかりヒアリングしたところ、
良かれと思ってシートパックを毎日していたことが発覚したのでした。)
また、化粧品成分は、殆どが角層までしか届きません。
角層が潤うことはもちろん大切です
(角層が乾燥すると、その奥の真皮から水分を汲み上げるため、
真皮が痩せる=たるみや深いシワの原因となりうる。
真皮に関してはまたの機会にお話ししましょう)
が、あまり過大な期待はしないほうが良いでしょう。
肌は体を守るための第一関所と言って良いのです。
角層のバリア機能舐めたらあかんぜよ。
そうそう、それに関してですが、シートマスクは、肌にとって異物です。
程よい刺激は肌の活性にも繋がりますが、
異物が長時間肌に乗る状態が毎日繰り返されることによって、
バリア機能が誤作動を起こすことだって考えられます。
(因みにシミも、体を外的刺激から守るためのメラノサイトの誤作動なんですよ)
シートマスクを載せる頻度と時間について
個人的には、毎日はお勧めしませんが、毎日使いたい場合は、長くても5分をお勧めします。
また、週3程度でしたら、シートマスクの説明文に書いてある長さ以内をお勧めします。
因みに、私個人は、クリームタイプのマスクを愛用しております。
たまには今夜あたり、シートマスクを使ってみようかな♪
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最後に、先日「日本化粧品検定協会」のセミナーで仕入れた情報を共有しますね。
覚えていますでしょうか、数年前に、とあるメーカーさんの美白シリーズで、
白斑被害が出たことがありました。
調査によると、シートマスクを含め、ラインで使用していた方々の方が被害が高かったそうです。
つまり、ポジティヴに考えれば、シートマスクを使うことによって、
より美容成分の浸透が高まる=効果も高い、ということでもあるようです。
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肌が同じ人間は一人もいません。
あなたという人間が二人と居ないのと同じです。
シートマスクのポジティヴな面と、ネガティヴな面をよく理解して、
上手に使ってゆきましょう♪
また色々な美容情報がありますが、振り回されず、
常に自分の肌と相談してケアをすることは忘れないでくださいね。
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